僕が40歳でフリーランスになった理由

フリーランス

僕がフリーランスになったのは40歳の時でした。
妻子あり、住宅ローンあり。
人脈なし、PM経験なし。

そんな状況でも安定した会社員から不安定と言われるフリーランスに転身した理由書きます。

仕事を選びたかった

これが一番の理由でした。

当時いた会社はSESメインの会社で、自社で仕事をすることはなく客先常駐で仕事をしていました。

色んな案件に携わりましたが、中には炎上していたり、人間関係に恵まれなかったり、身につけたいスキルに触れられる機会がなかったり、1日でも早く離任したいと思うような案件もありました。

そのような案件に参画してしまった場合、会社員だと自分が離任したい希望を伝えても会社の意向で聞き入れてもらえないケースが結構ありました。あまりにも過酷な案件から離れられなかったことが要因で体調を崩すこともありました。

また、IT業界は技術進歩がとても早いです。陳腐化された技術しか使えない案件にずっと携わっていたら、いつか仕事がなくなる危機感がありました。そのような状態になっても会社は雇用を保証してくれません。実際にリストラされそうになっていた先輩もいました。

それもあり、どうせSESで仕事をするのであれば、会社とのしがらみがないフリーランスになった方が仕事を選びやすくなると考えました。

幸い、ITエンジニアの場合は営業を代行してくれるエージェントが沢山あります。
100%自分の希望に合う案件に参画するのは難しくても、ある程度希望に合う案件に参画できる可能性が高くなる。仮に合わない案件だったとしても契約の範囲内ですぐに離任できる。そう考えてフリーランスになろうと決心しました。

収入をUPさせたかった

フリーランスになる人の一番の理由が収入UPという人は結構多いのではないでしょうか。

僕も収入は多ければ多いほどいいです。
僕は元々がSESでの仕事だったので、同じような働き方をするのであれば、収入が多いフリーランスの方が良いと考えました。

当時の給料がお世辞にも高いとは言えない金額でした。なので、これから子供にお金がかかってくることを考慮すると、その給料では厳しくなってくるだろうという考えもありました。

当時いた会社で働き続ける方がリスクだと思った

収入面のことを考えると、やはり会社員の方が安定しています。
仮に仕事が途切れてしまっても、会社員の場合は給料が支払われますが、フリーランスになると0円です。

そういう面では不安定でリスクがあるのがフリーランスです。
リスクがある分、報酬が会社員よりも多くなるケースが多いという側面もあるのですが。

そのリスクを受け入れて、フリーランスになろうと決めたのは、当時いた会社に居続ける方が今後リスクになると考えたからです。

当時は大手金融機関の案件に携わっていました。
人間関係にとても恵まれて、良い評価も頂いていたので、非常に仕事がしやすい環境でした。

しかし、使用している技術が古く、新しい技術に触れる機会が全くありませんでした。
お金を扱っていることもあり、セキュリティーが厳しく、インターネットからも遮断された環境での仕事でした。既にWebが主流になっていた時にこの環境は厳しいと感じました。

居心地が良い環境でしたが、ずっとここに居られる保証はないし、このままだと需要がないエンジニアになってしまう。その不安をずっと抱えていました。

会社には異動のお願いをしていましたが、受け入れてもらえず、2年間放置されたような感じでした。実際、当時の上司からも「この会社にいる限り、君が希望する仕事をするのは難しい」と言われました。

これを機に、会社を辞める決断をしました。

Webエンジニアに転身したかった

会社員の時はC/S(クライアント・サーバー)システムの開発、保守ばかりで、Web系の仕事にほとんど携わっていませんでした。

Web主流の時代にこの経歴はマズイと考えていました。

しかし、運良く友人がRuby on Railsでサービスを構築したいから手伝って欲しいと誘われ、副業でその構築をお手伝いすることになりました。

本業との掛け持ちで、しかも無償でしたが、ここで経歴書に書けるWeb系の仕事に携われたのは人生のターニングポイントと言っても良いくらい大きな経験でした。チャンスはどこからやってくるか分からないです。

上記で記載した通り、会社にいる限りWeb系の仕事はできない可能性が高かったので、ここでのRailsの経験を活かしてWeb系エンジニアに転身しようと思いました。

妻が背中を押してくれた

会社を辞めることは決めました。
しかし、他の会社に転職するか、フリーランスになるか迷いがありました。

そのことを妻に話したところ
「フリーランスになっちゃいなよ。そっちの方がいいと思う」
と言われました。

実は、妻からは結婚した頃(付き合ってる頃だったかも)から
「あなたは会社員には向いてない。将来独立した方がいいよ。」と言われていました。

理由は「あなたは仕事を選びたがるから」でした。

派遣会社のコーディーネーターをやっていた経験がある妻の言葉には説得力がありました。
本当に仰る通りでした。

独立したくても配偶者の理解が得られずに断念する人も多いと言われている中、妻からの後押しは本当に大きかったです。これを機に完全に吹っ切れて、転職という選択肢は捨てて、フリーランスになる決意が固まりました。

やらない後悔よりやった後悔

実際フリーランスになって今に至りますが、順調な時期もあればそうでない時期もありました。
50代になっても仕事があるのかとか、AIによって仕事がなくなるのではという不安もあります。

それでも、フリーランスになったことに今のところ後悔はありません。
もし、決断できずに会社に残っていたら、絶対に後悔しただろうな思います。

この先、「フリーランスになるべきではなかった」と思う時が来る可能性はありますが、やらないで後悔するよりは全然良いかなと思っています。

目立たなくてもいいから、長い期間需要があるエンジニアで居続けられるように、今後も精進してまいります。

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