40代後半フリーランスエンジニアが案件面談で意識していること

フリーランスの現実

SESで案件に参画する時には、必ず選考があります。書類選考と面談です。

正社員の場合でも書類選考と面接があるのでそこは変わりないです。

「面談」というと「面接」と違って、顔合わせ的な感じで和やかは雰囲気で話すイメージがありますが、実際はそうでもないです。面接と違って志望動機などは聞かれませんが、これまでどんなことをやってきたのか、何ができるのかを聞かれます。

実質、採用面接です。なので、ある程度準備しておくことが必要です。

僕は20年以上のエンジニア経験の中で数多くの面談を受けてきましたが、その経験を踏まえて意識していることをご紹介します。

なぜ案件面談を重要視しているのか

案件面談は参画前に応募先案件に実際に携わっている人と直接話す唯一の機会です。

募集要項からでは分からないことを参画前に確認するのはこの場しかありません。案件に参画した後に「こんなはずではなかった」とならないための非常に重要な時間だと考えており、個人的にはかなり重視しています。

面談は企業が選ぶ場だけではない

面談は採用面接と同じで企業が「この人に参画してもらって大丈夫か?」を確認する選考の1つです。

しかしそれだけではありません。案件についての詳細をこちらが確認する場でもあります。

システムの概要や使用スキル、勤務地、どんな人を求めているのかは募集要項に書かれています。

しかし、毎月の稼働がどのくらいなのか、どんなチーム体制なのか、何人でやっているのか、スキルについてどの程度のレベルを求めているのかなどの具体的なことは面談でしか確認できません。

そのような詳細情報を案件参画前に確認できる最後のチャンスになります。

自分も案件を見極める場

面談は企業が人材を選ぶ場なのですが、僕たちエンジニアが働きたい案件を選ぶ場でもあります。選ぶ権利はどちらにもあります。

自分の希望にどこまで合致しているのか。参画して成長できるのか。安心して働けるのか。雰囲気が良さそうか。

これらを企業からの説明を聞いて、不明な点はしっかりと質問して確認し、その案件に自分が参画して大丈夫そうかを見極める場でもあります。

面談前に準備していること

特に質問したいことがなかったり、自分の経歴の説明や企業からの質問に対する回答を全てアドリブで対応できる人は、面談前の準備は不要なのかもしれません。

しかし、僕はそんな器用な人間ではないので、事前に準備をしています。準備と言ってもそこまで時間はかけていません(仕事しながらなのでかけられない)。やっていることは以下の2つです。

経歴の整理と説明の練習

面談では、必ず経歴書に沿って自身の経歴の説明を行う時間があります。

ここはあまり長く話過ぎると印象が悪くなると言われています。
実際、レバテックフリーランスでは5〜10分で簡潔に説明するようにとアドバイスされました。

なので、まず自己紹介としてどのようなことを話すかを決めます。経験年数、どのような業界で仕事をしたか、どんなスキルをメインで使用してきたかなどです。

その後、具体的に携わった案件で何をやったかを説明します。経歴が長くなると多くの案件に携わっていると思います。全て説明するのは不可能です。

なので、直近携わった案件で、面談を受ける案件と親和性が高い1〜3案件を選び、その案件について説明します。必ず体制、チームの人数、自分の役割は話すようにしています。機密事項については話さないように気をつけつつ、システムの概要とそこで自分がどんなスキルを使って何をやったかを説明します。

これらを踏まえて、時間を計りながら説明の練習をします。早口にならないように意識してます。10分を超えそうであったり、説明が難しくて分かりにくい印象を与えそうな部分はカットしたりして、話す内容を整理します。

僕は人前で話したり、うまく説明するのが苦手なので、ここまでの準備はしています。

質問事項の準備

募集要項を見て、分からないことは必ず質問した方がいいです。なので、事前に質問事項を準備しておきます。

詳細は後述しますが、僕は必ず以下の点を確認するようにしています。

  • 稼働状況(残業や休出はあるのか)
  • チーム体制、人数
  • 募集の理由
  • 自分が参画した場合に何を期待するのか

「こんなこと聞いたら印象悪くなるかも」と気にすることはないです。もしそれで印象が悪くなったとすれば、自分には合っていない案件とも言えます。

面談で意識していること

僕が面談で意識していることは、大まかには以下の2つです。

  • 自分の能力が発揮できる環境かを見極める
  • ありのままの自分をみてもらう

僕の場合はどこの環境でも本来の力を発揮できるような器用な人間ではなく、かなり環境に左右されます。なので、本当に自分の能力が発揮できる環境かを慎重に見極めることを意識しています。

また、実力以上の能力を期待されてしまうと自分も苦しくなります。なので、現在のありのままの自分をみてもらい、評価してもらうことも意識しています。

そのためにやっていることは以下になります。

分からないことは正直に話す

おそらく、どんな案件でもいくつかはやった経験がないこと、分からないことがあると思います。

分からないことは分からないと正直に話すようにしています。嘘をついたところで相手に余計な期待を与えて、実際に参画した時に苦しむのは自分ですし、チームメンバーにも迷惑をかけるので誰も幸せになりません。

また、分からないことを分からないと言えない環境というのは健全な環境とは言えないケースが多いです。一部のことが分からないがために不合格となるのであれば、それは自分には合っていない環境です。

会社員の時に面談で正直に分からないと言ったら、営業から怒られることが多かったのですが、誠実な対応だと思えなかったので、ここはどんなに怒られても嘘はつかないようにしていました。

ただ、正直に分からないと言うのですが、しっかりキャッチアップして行く意思は伝えるようにしています。

無理に良く見せない

営業からの指示なのか、たまに良く見せるために経歴を盛る人がいるのですが、個人的には最悪な行為だと思ってます。

相手に本来の実力以上の期待を持たせることになるので、参画後に苦しむことになる可能性があります。中にはその辺りも許容してくれて、業務の中でキャッチアップしてくれれば良いと考えてくれる職場もありますが、少数だと思います。

現在のありのままの自分を評価してもらって、それでOKであれば実力が発揮できるようにその環境で頑張ればいいですし、NGであれば合っていない環境だったと諦めがつきます。それが一番健全な形だと考えています。

落ち着いてゆっくり話す

面談は緊張します。しかも時間も限られているので、無意識のうちに早口になってしまうことが多くなります。なので、落ち着いてゆっくり話すことを意識しています。僕の場合は少しゆっくり過ぎるかなと思うくらいのスピードがちょうどよかったりします。

コミュニケーション能力に優れており、面談ではあまり緊張しない人は、早口にならずに普段通りのスピードで話すことができるのですが、そうでない人はこれができません。僕はできないです。

意識していても厳しい質問をされたりすると焦って早口になってしまったりするのですが、意識するのとしないのでは全然話し方が変わるので常に意識するようにしています。これは面談に限らず、人とコミュニケーションを取る時には重要なことだと考えています。

面談で企業へ確認していること

上記でも書きましたが、面談はその企業で働いている人から直接話しを聞ける最後のチャンスです。

募集要項を見て、分からない点は事前に洗い出しておいて、面談で必ず質問するようにしています。

僕は案件の内容に関わらず、必ず4つのことを確認するようにしています。上記で既に触れていますが、詳細をご説明します。

チーム体制

どんなチーム体制で、何人でやっているのか、どんな役割でやっているのかを確認します。
これを確認する意図としては、以下を確認するためです。

  • 属人化していないか(あまりに少人数だと怪しい。誰かが離任した場合、引き継ぎが大変)
  • 顧客折衝などもやることになるか(僕は避けたいポジションなので。折衝を行うポジションの人がいればとりあえず問題なし)
  • 自分が携わる可能性がある工程(上流工程からガッツリやるのか。下流工程中心なのか。フルスタックを求められるのかなどを確認するため)
  • リーダー的ポジションを任される可能性があるか(個人的にはメンバー要員希望なので)

自分が参画した場合に、しっかりの能力が発揮できるポジションで仕事ができるのかを確認するため、現状の体制については必ず確認しています。

稼働状況

どのくらい残業があるのか。休日出勤はあるのかを確認します。

質問すると正直に回答して頂ける場合が多いです。実際、最大70時間程度の残業が発生する可能性があると言われ、お断りしたことがありました。

健康第一です。なるべく残業が少なく、休日出勤がない稼働が安定している案件に参画したいと考えています。

募集の理由

募集の理由が、メンバー離任による補充なのか、業務拡大による増員なのかを確認します。

メンバー離任による補充の場合、理由は様々だと思いますが、何らかの不満があって辞めていることも多いため警戒します。人の入れ替わりが激しい、問題を抱えた案件である可能性があるためです。職場に問題があって、体調を崩して離任していることもあります。

なので、できれば増員による募集である案件を選ぶようにしています。

自分が参画した場合に何を期待するか

参画した後に、どんな立場でどのような仕事をして、どの程度のレベルの結果を求めているのかを確認するためです。ここの期待値と自分の実力に乖離があるとミスマッチになります。

また、先方が期待していることが、自分がやりたいこと、できることとかけ離れている場合も参画後に苦労することになるので、予め確認してそのような事態になることを避けるようにしています。

まとめ

フリーランスエンジニアが参画前に受ける面談は、採用面接と同じようなものです。

企業側がその人がどんな人か、どんなスキルを持っているか、参画させても大丈夫かなどを確認する場です。

また、僕たちエンジニアにとっても、その環境が自分に合う職場か、やりたいことができるのか、能力を発揮できるのかを確認する場でもあります。

フリーランスの場合、正社員と違って合わない職場だった場合は短期間で離れることが容易です。これはある意味フリーランスのメリットでもあります。しかし、そのような短期離任を連発していると、その後の案件探しで苦労することになる可能性があります。

僕は、できれば自分に合う環境で、腰を据えて長期で働きたいと思っているので、面談では極力ミスマッチが発生しないようにしっかり準備をすることを心がけています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました