エンジニアというと、技術力が高いほど評価されるイメージがあります。
確かに、技術力が高ければ高いほど評価される可能性が高くなるのは間違いないのですが、あくまで可能性であって、それだけでは評価されないことがあります。環境に左右されるところも多いです。
その具体的な例をお伝えしたいと思います。
コミュニケーション能力不足
僕のこれまでの経験で、自分含め一緒に仕事をしてきた人達を見ていて、技術力があっても評価されない一番多いケースはコミュニケーション能力の不足です。
コミュニケーション能力と言っても色々あるのですが、主なものは以下になります。
- 話すのが苦手
- 説明するのが苦手で何を言いたいのか分からない
- 分からないことがあっても聞かない
- 何か問題が発生しても共有しない
エンジニアの仕事はチームでの作業が基本になります。なので、チームメンバーの人達としっかりコミュニケーションが取れないと、いくら技術力があっても評価されません。
設計ができない
ある程度経験を積んでくると、技術力だけでなく、設計する能力も求められるようになります。いわゆる上流工程というやつです。
上流工程といっても多岐にわたるので、求められる能力は環境によるのですが、大抵はシステムどのように構築して行くか、どのように問題点を改善するかを設計できるようになると強いと思います。
もう少しレベルが上がると、要件定義や顧客折衝と言った、ユーザーがどのようなものを作って欲しいのかの要望を聞いてドキュメント化する作業も求められたりもします。
技術力もあって設計力もあれば強いのですが、誰でも得意、不得意があるので、全てもオールマイティにこなすのは難易度が高いです。
最低でも、システム仕様を理解して、簡単なものでも設計できる能力は身につけておくことをおすすめします。
勤怠が悪い
これは僕ではないのですが、遅刻が多かったり、休みが多すぎたりすると技術力があっても評価されないです。
社会人としての基本でもあるので、当たり前なのですが。ルールはしっかり守らないとですね。
仕事よりもプライベート優先
これは環境によります。価値観の違いなので、業界に関わらずどこの職場でも発生し得ることです。
多くの環境がある中で、中には仕事が趣味で、遊んでいる暇があったら仕事する、仕事に関係がある勉強をするという人達が集まっている環境があります。
また、仕事に対する意識が高く、仕事よりもプライベートを優先する考え方が受け入れられない人達もいます。
僕が前にいた会社で、技術力があってとても優秀な後輩がいました。この後輩はスキューバダイビングの趣味があり、結構な頻度で潜りに行っていました。スキューバダイビングを楽しむために仕事をしているという感じでした。
しかし、この考え方が会社の役員の人達に受け入れられず、技術力はあるのに低評価でした。常駐先からの評価は高かったんですけどね。この後輩が転職すると聞いた時は、良い選択をしたなと心底思った記憶があります。
これは仕事に対する価値観の違いです。価値観が合わない環境で仕事をしていても報われることはほぼないので、その場合は環境を変える検討をおすすめします。
一流大学卒、大企業出身ではない
これは書くか迷ったのですが、そのような案件があったので一応書いておきます。
一流大学卒、日本人なら誰もが知っている大企業出身者でないと、いくら技術があっても評価されない案件が1つだけありました。
僕はこれまで20件以上の案件に携わっていますが、このような案件は1件のみだったので、かなりレアなケースだと思います。
しかも、学閥があるような大企業ではなくスタートアップです。
スタートアップでチームメンバーが少なかったこともありますが、メンバー全員の出身大学、出身企業を全員が把握している企業はここだけでした。普通はよほど親しくなったり、世間話でたまたま聞いたりしない限り、他のメンバーの出身大学なんて知ることないです。
一流大学卒ではなく、大企業で社員で働いた経歴がない僕がこの案件に参画できたのは、知り合いが経営していた会社だったからです。誘われて参画しました。参画してから評価基準がこれまでの経歴であることを認識しました。
ただ、この経歴による評価基準は納得が行かない部分もあり、結構なストレスでした。なので1年くらいで離任しました。
僕の前任者は僕のような業務委託ではなく、正社員だったのですが、本人は特に不満を言うことはありませんでした。しかし、話していて内に秘めていたストレスをなんとなく感じられました。ずっと辞めるタイミングを見計らっていたんだなと思いました。
少数精鋭のスタートアップの場合、メンバーをホームページに掲載することが多いのですが、僕のような業務委託のメンバーを載せないのは理解できます。しかし、社員であっても一流大学卒、大企業出身でないと載せないという徹底ぶりでした。
一流大学卒、大企業出身であれば、外部のアドバイザーでも載せているのに。一流大学のインターン生でも広報しているくらいだったので。
過去は変えられないので、今何ができるかで評価する案件に参画することをおすすめします。そのような案件がほとんどなので、心配しなくても大丈夫なのですが。
結論:日本で仕事をするのに一番大事な能力は国語の力
エンジニアというと理系のイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。
特に専門的な研究職の仕事だと、理系出身の方が有利です。
ただ、チームで開発業務を行うエンジニアとなると、メンバーとの意思疎通ができないと技術力があっても仕事するのが難しいケースが多いです。なので、コミュニケーション能力はかなり重視されます。
僕がIT業界に入った時、エンジニアの仕事で一番求められる能力って、結局は国語の能力だなと心底思ったのを鮮明に覚えています。日本で、日本語で仕事をしているので当然なのかもしれませんが。
だからと言って、技術力を疎かにして良いわけではないので、できればバランス良くスキルアップして行きたいところです。
あと、人の評価はとても曖昧なもので、ある環境では無能扱いだった人が、別の環境に移ったらエース級の活躍をしているとか普通にあるので、あまり気にし過ぎないのが吉です。

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