フリーランスの案件面談に落ちると、「もう自分は通用しないのでは」と不安になりますよね。特に40代だと、年齢のせいかと考えてしまう方も多いと思います。僕もその一人です。
僕はSES出身、PM経験なしで、2018年からフリーランスエンジニアをしています。8年間で受けた案件面談は、およそ半分が落ちています。
この記事では、僕が実際に面談に落ちた理由と、2024年の案件探しで大苦戦した話、そして落ちたあとに変えたことをお話しします。面談に落ちて落ち込んでいる方や、これから独立を考えている方の参考になればうれしいです。
フリーランスの案件面談に落ちるのは珍しくない
まず伝えたいのは、フリーランスの案件面談に落ちるのは珍しいことではないということです。
僕の場合、フリーランスになってからの8年間で、受けた面談のおよそ半分は落ちています。
ただ、独立してすぐの頃は落ちた経験がありませんでした。最初に紹介された案件の面談に1回で通り、その案件に約5年半携わったからです。たまたま1発目で良い案件の面談を受けて通ってしまった。単純に運が良かっただけだと思います。
落ちる経験をしたのは、2024年4月開始の案件を探したときです。久しぶりの案件探しは大苦戦で、受けた面談の半分は落ちました。
正直に言うと、今でも面談に落ちるとそれなりにへこみます。8年やっても、慣れるものではありません。
それでも、落ちた理由をふり返ると、次に向けて直せることが見えてきました。次の章から、その理由を順番にお話しします。
案件面談に落ちる主な理由
案件面談に落ちる理由は、大きく分けると次の3つです。
| 落ちる理由 | 企業側が感じていること |
|---|---|
| スキル・経験のずれ | 求めている作業を任せられるか不安 |
| 説明が伝わらない | 何ができる人なのか分からない |
| 価値観が合わない | チームになじめるか不安 |
単価や稼働日数、開始時期などの条件は、ここには入れていません。条件が合わない場合は書類選考で落ちるので、そもそも面談まで進まないからです。
それぞれ、僕の体験も交えてお話しします。
スキル・経験が案件の求める内容とずれている
一番多いのが、企業が求めるスキルと自分の経験のずれです。募集要項の必須スキルを満たしていても、面談で話を聞くうちに「求めているのはもう少し違う経験だ」と判断されることがあります。
僕の経歴はバックエンド中心です。そのため、フルスタックのエンジニアを求める案件では、インフラ(AWSなど)の経験が足りないと判断されることが多かった印象です。
説明が分かりにくく、強みが伝わらない
面談の時間は限られています。その中で説明が分かりにくいと、「結局、何ができる人なのか」が伝わりません。
僕は経歴を話すとき、直近の2〜3案件に絞っています。なので、話が長くなりすぎることはありません。
それでも、もともと人前で話すのが苦手で、面談では緊張してしまいます。準備していても上手く話せません。実際に、エージェントから次のフィードバックを受けたことがあります。
「時間が限られているのに話している内容が冗長で、かつ抽象的で具体性がない」
この一言は、正直こたえました。準備をすれば誰でも上手く話せるわけではない。話すのが苦手な方には、知っておいてほしいことです。
働き方の価値観が合わないと判断される
フリーランスはチームの一員として働きます。そのため企業は、スキルだけでなく「この人と一緒に働けるか」も見ています。
僕は仕事よりもプライベートを優先したいと考えています。稼働が高い状況や、いわゆる「詰め文化」がある環境は避けたいです。その考え方が伝わり、価値観が合わないと判断されたこともありました。
ただ、ここは無理に合わせる必要はないと思っています。合わない環境に入っても、長く続かないからです。
価値観の違いだけはどうにもなりません。そのような案件に参画してもお互いに不幸になるだけです。そのような案件に参画せずに済んでラッキーくらいに思って大丈夫です。
僕が案件面談に落ちたときの話
ここからは、僕が大苦戦した2024年の案件探しについてお話しします。
2月中旬に契約終了が決まり、案件探しを始めた
2024年2月中旬、当時参画していた案件が3月末で契約終了することが確定しました。そこから、4月開始の案件を探し始めました。
最初は、Go言語を使う案件に絞って探していました。ところが、書類選考で落ちることが多く、なかなか面談まで進めません。
それでも、Go案件で4件の面談を受け、2件からオファーをもらえました。
オファーをもらっても、決まらなかった
1件目は、今はフルリモートだけれど、今後はフル出社になるという話でした。条件が合わないので、僕の方からお断りしました。面談の中でこのようなことをしっかりと話してくれたことには大変感謝してます。
2件目は、大手の案件でした。並行して選考が進んでいる案件があったので、「3日待ってほしい」とお願いし、了承してもらいました。
ところが、3日後に受諾を伝えると、返ってきたのは「他の人に決めてしまったので、なかったことに」という返事でした。
責任者は、業界でも名の通った人だったそうです。そんな人でも、こんな約束の破り方をするのかと、不信感がとても大きくなりました。
ただ、もし参画していたら、かなり苦労していた可能性が高いと思います。結果的には良かったのだと、気持ちを切り替えました。
この出来事をきっかけに、僕はオファーをもらったら、その日のうちに受諾かお断りかを返事するようにしています。
Rails案件にも広げて、3月20日前後にようやく決定
その後、Go案件だけでなくRails案件も選択肢に入れました。Rails案件で3件の面談を受け、そのうち1件でオファーをもらえたので、参画を決めました。
決まったのは3月20日前後です。4月開始に対して、かなりギリギリでした。
ふり返ると、このときは7件の面談を受けて、4件は落ちました。オファーをもらえた3件のうち、1件は条件が合わずにお断りし、1件は反故にされています。最後に残った1件に参画を決めました。
その後、2025年末にも次の案件を探しました。そのときの経過は、別の記事で書いています。
あわせて読みたい:ベテランエンジニアの2025年末の案件探し
落ちた理由はエージェントに確認できる
フリーランスエージェント経由の面談なら、落ちた理由を確認できることが多いです。企業からのフィードバックを、エージェントが伝えてくれるからです。
僕の場合も、多くはエージェントの方から理由を伝えてくれます。2章で紹介した「冗長で、かつ抽象的で具体性がない」という言葉も、エージェントから聞いたものです。
ただ、対応はエージェントによって差があります。どこまで具体的に教えてくれるかも違いますし、こちらから聞かないと教えてくれないところもあります。
理由を伝えられなかったときは、遠慮せずに自分から聞いてみてください。理由が分からないままだと、次の面談で何を直せばいいのか判断できません。
理由を聞いても「意外だった」ことはない
正直に言うと、理由を聞いて「自分では気づいていなかった」と感じたことはありません。苦手な話し方も、足りない経験も、ある程度は自覚していたからです。
落ちればへこみます。それでも、僕は手を抜いて面談に臨んではいません。それでNGなら、自分には合わない案件だったと割り切るようにしています。
面談に落ちたあとに僕が変えたこと
面談に落ちた経験から、僕が変えたことは2つあります。
伝える中心を「案件の内容」から「自分の役割」に変えた
以前の僕は、これまでの案件がどんな案件だったのかを、守秘義務に反しない範囲でかなり具体的に伝えていました。
ところが、そのあと面談官から次のようなことを質問されることが多かったんです。
- 何人体制のチームだったか
- その中で、自分がどんな役割だったか
- 実際に何をやっていたか
- 自分に何ができるか
面談官が知りたいのは案件の内容ではなく、この4つなのだと気づきました。それからは、ここを中心に伝えるようにしています。
伝え方を変えて、面談官の反応は良くなったと感じます。通る割合が大きく変わったわけではありません。それでも、僕がその案件で能力を発揮できるかどうかを、面談官が判断できる情報は伝えられるようになったと考えています。
面談の準備や当日に意識していることは、詳しくは40代後半フリーランスエンジニアが案件面談で意識していることで書いています。
オファーをもらったら、その日のうちに返事する
上記でお話ししたように、僕は返事を待ってもらった結果、オファーを反故にされたことがあります。
それ以来、オファーをもらった日のうちに、受諾かお断りかを返事するようにしています。
よくある質問
落ちた理由は教えてもらえる?
エージェント経由の面談なら、教えてもらえることが多いです。ただ、エージェントによって差があり、こちらから聞かないと教えてくれないところもあります。理由を伝えられなかったときで、どうしても知りたい場合は自分から聞いてみてください。
何回続けて落ちたら見直すべき?
僕は、回数よりも落ちた理由が同じかどうかで判断するのがいいと考えています。
理由がばらばらなら、たまたま案件と合わなかっただけかもしれません。同じ理由で何度も落ちているなら、そこが直すべきところです。
40代は面談で不利?
僕の感覚では、面談で見られているのは年齢よりもスキルや経験です。上記でお話ししたとおり、僕が落ちた理由も、経験のずれや伝え方、価値観でした。
年齢が気になる方は、40代後半フリーランスエンジニアはいつまで働ける?48歳の僕が考えていることもあわせて読んでみてください。
まとめ
フリーランスの案件面談に落ちる理由と、僕の体験をお話ししました。ポイントは次のとおりです。
- 案件面談に落ちるのは珍しくない。僕も8年間で、およそ半分は落ちている
- 面談で落ちる主な理由は、スキル・経験のずれ、説明が伝わらないこと、働き方の価値観が合わないこと
- 落ちた理由はエージェントに確認できる。教えてもらえなければ、自分から聞く
- 面談官が知りたいのは案件の内容より、チームの体制、自分の役割、何ができるか
- 何回落ちたかより、同じ理由で落ちていないかを見る
面談に落ちれば、僕も今でもへこみます。それでも、手を抜かずに臨んだ結果なら、合わない案件だったと割り切っていいと思います。落ちた理由を1つずつ確かめながら、自分に合う案件を探していきましょう。

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