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フリーランスエンジニアをしていると、契約更新が近づくたびに「次も更新されるだろうか」と落ち着かなくなりませんか? 僕は2018年からフリーランスとして働いていますが、8年たった今でも、参画したばかりの案件では更新の連絡が来るまで不安になります。
この記事では、契約更新が不安になる場面、更新されない理由、不安なときに僕が考えていること、更新されなかったときの準備について、実体験をもとにお話しします。
フリーランスエンジニアの契約更新はいつ・どう決まる?
フリーランスエンジニアの多くは、エージェント経由で準委任契約(成果物ではなく、働いた時間や業務に対して報酬が支払われる契約)を結んで案件に参画していると思います。この契約には期間が決まっていて、満了が近づくたびに「更新するか、終了するか」が決まります。
会社員なら、雇用が数か月ごとに見直されることはまずありません。ここが、フリーランスになって大きく変わるところです。
更新の周期と連絡のタイミング(僕の場合)
僕がこれまで参画してきた案件は、3か月ごとの更新が多かったです。つまり、年に4回は「次も続けられるか」が決まるタイミングがあります。
更新の連絡が来るのは、契約満了の1か月半〜2か月前くらいが多いです。ただ、その流れは利用していたエージェントによって違いました。
| 僕が利用したエージェント | 更新の流れ |
|---|---|
| 大手 | メールが届き、エージェントのプラットフォーム上で更新の意思を回答する |
| 中小 | こちらから何も言わなければ、何も聞かれずに自動更新 |
大手エージェントでは、毎回こちらの意思を確認してくれます。一方で、僕が使っていた中小エージェントでは、特に連絡もなく自動で更新されていました。
ただ、これは僕が使っていたエージェントがたまたまそういうやり方だっただけかもしれません。中小エージェントがすべて自動更新というわけではないと思うので、気になる方は担当者に確認してみてください。
その中小エージェントの案件が終わったのは、クライアントの都合です。このときは、満了の1か月半前に終了の連絡がありました。
契約更新が不安になるのはどんなとき?
フリーランスになって8年たちますが、契約更新の前にまったく不安を感じなくなったわけではありません。僕が特に不安になるのは、次の3つの場面です。
参画したばかりの頃
一番不安になるのは、新しい案件に参画したばかりの頃です。特に、現場の人、とりわけ責任者が自分をどう評価しているのか全く読めないときは落ち着きません。
何となくでも前向きな言葉をかけてもらえれば、少しは安心できると思います。でも、そういう言葉がなく、現場の社員との間に距離を感じると、「自分はこの現場で役に立てているのだろうか」と不安になります。
フリーランスは、社員の方と比べてどうしても外の人という立場です。評価を面と向かって伝えてもらえる機会は、多くありません。
更新の連絡を待っているとき
僕は、参画した案件は基本的に長く続けたいと思っています。だからこそ、評価が分からないまま更新の連絡を待っている間は、仕事中も更新のことが頭をよぎって落ち着かない状態になります。
一方で、何度か更新されて環境に慣れてくると、気持ちは変わってきます。多少は気になるものの、落ち着かないというほどではなくなります。
更新された回数そのものが、「この現場で必要とされている」という答えになっているからだと思います。参画直後の不安は、評価の材料がまだ少ないからこそ大きくなるのかもしれません。
現場の状況が変わったとき
自分の評価とは関係なく、現場の状況から「更新されるか微妙だな」と感じるときも不安になります。
以前、僕が担当していたシステムの廃止が決まったことがありました。廃止が確定したのは、契約満了日の3か月前くらいです。
システムがなくなれば、担当している僕の仕事もなくなります。廃止とともに契約が終わるのか、別のプロジェクトに移って続けられるのか。結果が出るまでは、契約がどうなるのか非常に気になりました。
結局、このときはシステムの廃止とともに契約終了になりました。自分がどれだけ頑張っても、現場の事情で終わることはある。この経験から、そう実感しています。
契約更新されない理由として考えられること
契約が更新されない理由は、大きく「クライアント側の事情」と「エンジニア側の理由」の2つに分けられます。
| 区分 | 主な理由 |
|---|---|
| クライアント側の事情 | 予算の削減、プロジェクトの終了やシステムの廃止、内製化、取引するベンダーの変更 など |
| エンジニア側の理由 | スキルが求められるレベルに届かない、報告・連絡が足りない、勤怠の問題 など |
更新されないと聞くと、「自分の力が足りなかったのでは」と考えてしまいがちです。でも僕の経験では、クライアント側の事情で終わるケースが思っている以上に多いと感じています。
僕自身、フリーランスになってから自分のスキルや働きぶりを理由に更新されなかったことはありません。クライアントの都合で契約が終わったのは、さきほどのシステム廃止の1回だけです。それ以外で案件が終わったのは、僕のほうから次に移ると決めたときでした。
周りを見ても同じです。フリーランスになってから、現場で契約が終わった人は何人かいました。ただ、その理由は主に、クライアントが使うベンダーを変えたことによるものでした。
一方で、会社員時代には、スキルが求められるレベルに届かずに現場を離れることになった人も見てきました。エンジニア側の理由で終わるケースも、もちろんあります。
ただ、それは参画している本人が一番よく分かることだと思います。日々の仕事で大きな問題を感じていないなら、更新されなかったとしても、それは自分の力不足とは限らない。僕はそう考えるようにしています。
契約更新が不安なとき、僕が考えていること
更新の連絡を待っていて落ち着かないとき、僕が考えていることは2つです。
割り切れなくても、手を抜かずに仕事をする
更新されるかどうかを決めるのは、クライアントです。僕がいくら気にしても、結果は変わりません。
頭ではそう分かっています。でも正直に言うと、実際はなかなか割り切れません。8年たっても、気になるものは気になります。
そこで僕が目指しているのは、「自分なりに手を抜かずに仕事はした。これで期待値に達していないのであれば、どうしようもない」と思える状態です。
完全に割り切ることはできなくても、やるだけのことはやったと思えれば、結果を受け止める準備はできます。不安を消そうとするより、後から「あのときもっとやっておけば」と悔やまないようにする。それが、僕なりの不安との付き合い方です。
終わっても次の案件は探せると考える
もう1つは、「もし契約が終わっても、次の案件は探せる」と考えることです。
僕がそう思えるのは、大手エージェント2社に案件探しを頼める状態にしているからです。この2社に頼めば、何かしらの案件は紹介してもらえると思えます。
もし頼れるエージェントが1社しかなかったら、「ここで案件がなかったら終わりだ」と考えてしまい、更新への不安はもっと大きくなっていたと思います。次の選択肢があると思えることが、今の案件への不安を和らげてくれています。
僕が複数のエージェントを使っている理由は、フリーランスエージェントは複数登録すべき?僕が併用する理由で詳しく書いています。
更新されなかったときに慌てないための準備
更新の連絡は、契約満了の1か月半〜2か月前に来ることが多いです。もし更新されなかったら、そこから次の案件を探すことになります。
1か月半あれば十分に思えるかもしれません。でも、案件探しには面談の調整や結果待ちの時間もかかります。終了が決まってから慌てて準備を始めると、意外と時間は足りません。
僕が更新の時期が近づいたときにやっているのは、スキルシートを最新の状態にしておくことです。特に意識しているのは、今の案件での役割とやったことを具体的に書くことです。
これは、2024年の案件探しで苦労した経験から来ています。このときは書類選考がなかなか通らず、途中でスキルシートの直近案件の書き方を具体的にしました。それ以来、直近の案件は具体的に書くようにしています。
スキルシートさえ整っていれば、終了が決まったその日にエージェントへ連絡できます。僕の場合は、大手エージェント2社に頼める状態にしています。
そのうちの1社、クラウドワークステックには、2024年と2025年末の2回続けて案件探しを頼みました。伝えた希望条件に合う案件を紹介してくれるので、次の案件探しでも頼るつもりです。
クラウドワークス テックの公式サイトを見る更新の時期に限らない、日頃からの備えについては、40代後半フリーランスエンジニアが案件終了に備えてやっていることで書いています。
よくある質問
契約終了はいつまでに伝えられる?
2024年11月に施行されたフリーランス法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)には、契約終了の予告についての決まりがあります。6か月以上続く業務委託を途中で解除する場合や、期間満了で更新しない場合、発注事業者は原則として30日前までに予告しなければなりません(例外もあります)。
僕の場合は、法律の施行前から、満了の1か月半〜2か月前に更新するかどうかの連絡が来ることがほとんどでした。システム廃止で契約が終わったときも、終了の連絡は満了の1か月半前でした。
契約期間や予告の扱いは案件によって違うので、気になる方は契約書やエージェントの担当者に確認しておくと安心です。
自分から更新を断ってもいい?
断っても問題ありません。契約は双方の合意で続けるものなので、更新しないことを選ぶのはフリーランスの自由です。
僕も、自分から更新しないと決めたことがあります。満了の1か月半〜2か月前に来る更新の意思確認のときに、エージェントに伝えました。
その話はエージェント経由でクライアントに伝わり、現場の責任者から引き止められました。正社員にならないかという誘いもいただきましたが、丁重にお断りしました。
人間関係も良好な現場だったので、申し訳ない気持ちはありました。それでも最後に「いつでも戻って来てください」と言っていただけたのは、素直に嬉しかったです。
更新の意思確認のタイミングできちんと伝えれば、関係が悪くなることはないと思います。更新しないと決めたら、次の案件探しも始まります。いつから動けばいいかは、フリーランスエンジニアの案件探しはいつから始める?僕が意識していることで書いています。
まとめ
フリーランスエンジニアの契約更新について、僕の考えをお話ししました。
- 僕の案件は3か月ごとの更新が多く、更新の連絡は満了の1か月半〜2か月前に来ることが多い
- 不安になるのは、参画直後で評価が読めないときと、システムの廃止など現場の状況が変わったとき
- 更新されない理由は、クライアント側の事情であることも多い。更新されなくても、自分の力不足とは限らない
- 不安は完全には消せない。だから、結果がどうなっても「やるだけのことはやった」と思えるように、手を抜かずに仕事をする
- 更新の時期が近づいたらスキルシートを最新にして、頼れるエージェントを複数持っておく
8年たっても、契約更新の不安はなくなっていません。それでも、やるだけのことをやって、次の選択肢を用意しておけば、不安に振り回されることは少なくなります。今まさに更新の連絡を待っている方の気持ちが、少しでも軽くなればうれしいです。

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