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フリーランスエンジニアは案件が決まらないと、焦りますよね。40代になると「年齢のせいでは」と不安になる方も多いと思います。
僕も2024年の案件探しでは書類選考がなかなか通らず、4月開始の案件が決まったのは開始の10日ほど前でした。
この記事では、40代後半でフリーランス8年目の僕が、案件が決まらないときに見直すこと、条件をどこまで下げるか、空白期間の不安との付き合い方を、実体験をもとにお伝えします。
フリーランスエンジニアの案件が決まらない主な原因
案件が決まらない原因は、大きく分けると次の4つだと僕は考えています。
| 原因 | よくある状態 |
|---|---|
| 書類選考が通らない | 応募しても面談に呼ばれない |
| 面談で落ちる | 面談には進むが、契約まで行かない |
| 希望条件が狭い | 言語・単価・リモートなどの条件に合う案件が少ない |
| 時期が悪い | 案件を探すライバルが多い時期に重なっている |
どこでつまずいているかによって、打つ手は変わります。面談で落ちる場合については、案件面談に落ちる理由|40代フリーランスエンジニアの失敗談で詳しく書いています。
僕が一番苦労したのは、2024年4月開始の案件探しでした。2月中旬に探し始めて、案件が決まったのは3月20日頃です。4月開始の案件が決まったのは開始の10日ほど前で、正直かなり焦りました。
このときの原因は、書類選考が通らなかったことです。そして、書類が通らなかった理由は、希望条件を狭くしすぎていたことにありました。
当時の僕は、Go言語の案件に絞って探していました。その頃からRailsを採用する案件が減ってきていて、SNSでも「この先Railsエンジニアの需要は減る」と言われていたからです。僕はRailsのほかにGoの経験もあったので、将来に備えてGoの経験を積んでおきたいと考えていました。
ただ、Goの案件はもともと多くありません。フリーランスボードの調査(2026年4月時点)でも、Go言語の案件は全体の3.62%でした。しかも僕の経歴では、GoよりもRailsの方が目立ちます。Goの案件に応募しても、Goを専門にしている人と比べられたら厳しかったのだと思います。
3月に入っても決まらず、エージェントの担当者から「そろそろRailsも視野に入れた方がいいかもしれないです」と言われました。4月開始に間に合わなくなる焦りもあり、3月上旬の後半にRailsの案件にも応募することにしました。すると、それまでが嘘のように面談が入るようになり、2週間ほどで案件が決まりました。
もう1つ、時期の問題もあったと思っています。4月は新年度の始まりなので、同じように案件を探すエンジニアが多いと感じていたからです。気になってデータを調べてみると、ギークスが出している「案件倍率」(案件数を、案件を探しているITフリーランスの数で割ったもの)は、2024年は次のように動いていました。
| 月 | 案件倍率(2024年) |
|---|---|
| 1月 | 9.44倍 |
| 2月 | 8.43倍 |
| 3月 | 8.09倍 |
| 4月 | 5.94倍 |
倍率は、低いほどライバルが多いことを意味します。2024年は、1月から4月にかけて倍率が下がり続けていました。2月・3月は、案件を探すフリーランスの数が前年の157%・144%に増えていたそうです。ただ、2025年は4月の倍率(8.15倍)が3月(6.57倍)より上がっているので、「毎年4月は厳しい」とまでは言えません。また、これはギークス1社のデータなので、市場全体の数字ではありません。
それでも、少なくとも僕が探した2024年の春は、データで見てもライバルが増えていたようです。決まらない理由を自分の年齢やスキルのせいだけにせず、時期の影響も考えてみると、少し気持ちが楽になると思います。
出典:ギークス案件倍率レポート(2024年1〜3月)、ギークス案件倍率レポート(2024年4〜6月)、フリーランスボード調査(PR TIMES)
案件が決まらないとき、僕が最初に見直すこと
案件が決まらないとき、僕が最初に見直すのは「スキルシート」と「希望条件」の2つです。どちらも自分ですぐ直せるので、エージェントを変えたり条件を大きく下げたりする前に手をつけるようにしています。
スキルシート・職務経歴
書類選考が通らないときは、まずスキルシート(職務経歴書)を見直します。2024年の案件探しでも、途中でスキルシートを書き直しました。
直したのは、直近の案件で、自分がどんな役割で何をやったのかの書き方です。それまでは、使った言語や担当した工程を並べるだけになっていました。それを、もっと具体的に書くようにしたのです。
たとえば、次のような違いです。
| 直す前 | 直した後 |
|---|---|
| Railsで機能開発 | Railsで決済機能の設計から実装までを担当。5名のチームでコードレビューも担当 |
企業側は、スキルシートを見て「この人に何を任せられるか」を判断しています。特に直近の案件は、今の自分の実力として見られやすいところです。40代になると経歴が長くなるので、古い案件まで同じ熱量で書くより、直近の案件を厚く書いた方が伝わりやすいと感じています。
希望条件(単価・リモート・稼働)
次に見直すのが、希望条件です。僕の場合、条件ごとに譲れる線を決めています。
| 条件 | 僕の線引き |
|---|---|
| 言語・技術 | 状況によって広げる(2024年はGoからRailsにも広げた) |
| リモート | フルリモートが希望。ただし一部リモートまでは譲れる。フル出社は不可 |
| 稼働日数 | 基本は週5で探す。少なくなる分には問題ない |
| 単価 | 今の単価を下回るところまでは下げない |
リモートについては、フルリモートでなくても、一部リモートなら受けるつもりで探しています。結局、今もフルリモートで働けていますが、最初から「フルリモートだけ」にすると選べる案件はかなり減ります。
ただ、フル出社だけは受けないと決めています。僕の自宅は都内ではなく、案件はほとんどが都内なので、通勤に片道1時間以上かかるからです。往復で毎日2時間以上を移動に使うのは、時間の無駄だと思っています。
このように、全部の条件を守ろうとするのではなく、「ここは譲れる」「ここは譲れない」を分けておくと、決まらないときにどこを広げればいいかがすぐに分かります。単価の考え方については、後述します。
エージェントの使い方を変える
スキルシートと希望条件を見直しても決まらないときは、エージェントの使い方を見直します。
2024年の案件探しでは、最初は当時参画していた案件を紹介してくれた中小エージェント1社だけで探していました。その流れで、次の案件探しも自然とそこにお願いする形になったのです。
ところが、紹介される案件は商流が深いものが多く、なかなか決まりませんでした。商流とは、発注元の企業から自分までの間に入っている会社の数のことです。間に入る会社が多いと、単価が下がりやすく、面談の回数も増えがちです。
そこで、クラウドワークステックと、ほかの中小エージェントにも登録しました。最終的に決まったのは、クラウドワークステックから紹介された案件です。自社プロダクトを持つスタートアップの、Railsのフルリモート案件でした。ほかのエージェントでは扱っていない案件で、1社だけで探していたら出会えなかったと思います。
担当者の対応も丁寧で、面談の前に先方の情報や聞かれそうなことを教えてくれたので、落ち着いて面談に臨めました。今も紹介を頼んでいるエージェントの1つです。
クラウドワークス テックの公式サイトを見るでは、今の僕が次の案件探しでなかなか決まらなかったら、どうするか。登録先を増やすよりも、まず今紹介を頼んでいる2社の担当者に相談すると思います。
理由は、登録先を増やしても、紹介される案件はかなり重なると分かったからです。2025年末にレバテックフリーランスとクラウドワークステックを併用したときは、紹介される案件の半分くらいが同じでした。エージェントを増やしても、案件の数が単純に増えるわけではありません。
それよりも、担当者に「なぜ決まらないのか」「条件をどう広げればいいか」を聞く方が、早く手を打てると考えています。2024年に状況が変わったのも、担当者の「そろそろRailsも視野に入れた方がいいかもしれないです」という一言がきっかけでした。担当者は、その時期にどんな人が決まっているかを見ています。自分だけで悩むより、聞いてしまった方が早いです。
もし今、1社だけで探していて決まらないなら、まずは別のエージェントにもう1社登録してみるのがよいと思います。すでに複数に登録しているなら、増やす前に担当者に相談してみてください。エージェントを使うメリット・デメリットは、フリーランスエンジニアがエージェントを利用して案件参画するメリット・デメリットで詳しく書いています。
それでも決まらないときに40代後半の僕が考えていること
実は、僕はフリーランスになってから、案件と案件の間に空白期間ができたことは一度もありません。毎回、前の案件が終わる前に次の案件が決まっています。ただ、2024年は開始の10日ほど前に決まるというぎりぎりの状態でした。次も間に合う保証はありません。
なので、「それでも決まらなかったらどうするか」は、前もって考えておくようにしています。
条件をどこまで下げるか
希望条件のうち、僕が最後まで下げたくないのは単価です。すでに経験のあるスキルを使う案件では、今の単価を下回るところまでは下げないと決めています。
理由は、これまでの契約の実績です。僕は、経験のあるスキルで参画した案件で、契約を更新されなかったことがありません。毎回更新されてきたということは、その単価に見合った仕事ができていたということだと考えています。それなら、あえて自分から単価を下げる必要はありません。
ただし、未経験の分野に挑戦する場合は別です。経験が無い分、単価を下げてでも入るという選択をしなければならないケースもあると思います。
まとめると、決まらないときに僕が条件を広げる順番は次のとおりです。
| 順番 | 広げる条件 |
|---|---|
| 1 | 言語・技術の幅を広げる(経験のある技術を候補に入れる) |
| 2 | フルリモートから一部リモートまで広げる |
| 3 | 空白期間が長引くようなら、単価を下げることも検討する |
空白期間のお金と気持ち
それでも決まらず、開始日を過ぎてしまったらどうするか。僕の場合、1か月くらいの空白期間なら、休養も兼ねられると思えます。生活費の数か月分の貯金は確保しているので、1か月で生活が立ち行かなくなることはありません。
ただ、空白期間が2か月以上になったら、単価を下げることも考えると思います。2か月以上決まらないということは、それなりの数の書類選考や面談に落ちているということです。そこまで来ると、さすがに焦ってくると思います。
この線引きを前もって決めておくのは、焦った状態で判断したくないからです。決まらない時期が続くと、「どこでもいいから決めたい」という気持ちになりがちです。そうなる前に、「1か月までは単価を守る」「2か月を超えたら見直す」と決めておけば、目の前の案件に飛びつかずに済みます。
案件が決まらない不安とどう付き合うか
案件が決まらない時期は、どうしても不安になります。2024年に書類選考が通らなかったときは、僕もかなり焦っていました。
そのとき僕が考えていたのは、「もし4月に間に合わず、空白期間ができたらどうなるか」です。考えてみると、実はそこまで困らないことに気づきました。
当時参画していた案件のエージェントは、支払いサイト(請求の締め日から報酬が振り込まれるまでの期間)が、月末締めの2か月後払いでした。つまり、案件が終わっても、2か月分の報酬はあとから振り込まれます。仮に4月に参画できず、5月開始になったとしても、支払いサイトが短いエージェントの案件に入れば、毎月の入金は途切れません。
| 月 | 入ってくる報酬 |
|---|---|
| 4月 | 2月分(前のエージェント:月末締め2か月後払い) |
| 5月 | 3月分(同上) |
| 6月 | 5月分(支払いサイトが短いエージェント:たとえば月末締め翌月15日払い) |
このように、空白期間ができても収入がすぐにゼロになるわけではないと分かると、少し落ち着いて考えられるようになりました。案件が決まらず不安なときは、自分の支払いサイトと貯金から、「いつまでなら入金が途切れないか」を一度計算してみることをおすすめします。漠然とした不安が、具体的な期限に変わります。
一方で、「このまま決まらなかったら会社員に戻ろうか」とは考えませんでした。会社員に戻ることを考える瞬間は、フリーランスを続けていれば正直あります。それでも僕がフリーランスを続けているのは、身軽に動けるようにしておきたい、仕事を選びたいという気持ちが変わらないからです。詳しくはフリーランスから会社員に戻ることを本気で考えた瞬間とその理由で書いています。
決まらない焦りはありました。それでも、粘り強く探せばいつかは決まると思っていました。実際、条件を見直してからは2週間ほどで決まりました。決まらない時期は、自分には価値が無いように感じてしまいがちです。でも、多くの場合は条件や探し方、時期の問題です。打てる手を1つずつ試していけば、道は見つかると僕は思っています。
よくある質問
案件が決まるまで、どのくらいかかりますか?
条件や時期によって変わりますが、僕の場合は次のとおりでした。
| 案件探し | 探した期間 |
|---|---|
| 2024年4月開始 | 約1か月(2月中旬〜3月20日頃) |
| 2026年2月開始 | 約3週間(2025年11月14日〜12月5日) |
僕は条件がやや厳しい方なので、普段は余裕を持って「1か月半」を目安にしています。いつから探し始めるかは、フリーランスエンジニアの案件探しはいつから始める?僕が意識していることで詳しく書いています。
40代後半でも案件は決まりますか?
僕の実感では、決まります。2025年末の案件探しのとき僕は47歳でしたが、多くの案件を紹介してもらい、8件の面談を受けました。ただ、紹介される案件の数は、スキルや経験年数によって変わると思います。年齢だけで「もう決まらない」とあきらめる必要はないと感じています。
単価を下げれば決まりますか?
決まらない原因によります。僕が2024年に苦労した原因は、単価ではなく、言語をGoに絞っていたことでした。原因が別のところにあれば、単価を下げても決まらない可能性があります。まずは、書類選考・面談・条件のどこでつまずいているかを確かめるのが先だと思います。
決まらないときに、やってはいけないことはありますか?
焦って、条件の悪い案件に飛びつくことです。2025年末の案件探しでは、最初の面談で即日オファーをもらいましたが、残業が月80時間になることもあると聞き、体調を考えて辞退しました。決まらない時期ほど「どこでもいい」と思いがちですが、合わない案件に入ると、結局また案件を探すことになります。
まとめ
フリーランスエンジニアの案件が決まらないときに、僕がやること・考えていることをまとめます。
- まずは、書類選考・面談・条件・時期のどこでつまずいているかを確かめる
- スキルシートは、直近の案件の役割とやったことを具体的に書き直す
- 希望条件は「譲れるもの」と「譲れないもの」を分け、譲れるものから広げる
- 登録先を増やす前に、今の担当者に「なぜ決まらないのか」を相談する
- 支払いサイトと貯金から、いつまでなら入金が途切れないかを計算しておく
2024年の僕は、やりたい技術に絞りすぎて、開始の10日前まで決まりませんでした。それでも、条件を見直して、担当者の一言を素直に聞いたら、2週間ほどで決まりました。
案件が決まらない時期は、40代後半の僕でも焦ります。でも、決まらない理由の多くは、年齢よりも条件や探し方、時期にあると感じています。打てる手を1つずつ試していけば、道は見つかるはずです。

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